治療説明

◆歯垢と歯石◆

歯石が溜まる・・・
よく耳にしますが、
たかが、「石」じゃないか、と思われますか?
実は歯石はあなたの歯茎を悪くしてしまいます。

治療の前に「歯石を取らせて下さいね。」と言うのは、
実は重要な処置の一つなのです。


【歯垢(プラーク)】
歯の表面に付着した汚れで、
白くねばねばした物です。
これは適切なブラッシングで、
ご自分で除去する事が可能です。

【歯石】
歯垢が2日〜2週間で石灰化して歯石になります。
歯石はその中に細菌が含まれ、
歯肉内などに溜まり、
歯周病の原因となります。
歯石自体が毒素を含んでいますので、
全身疾患の原因となるケースもあります。
ブラッシングではもはや除去出来ないため、
歯科医院でのスケーリング(歯石除去)が必要とされます。

歯石の下に虫歯が出来ていることもあります。

歯肉内に歯石が溜まっている場合、
その歯石に付く細菌が出す毒素によって、
炎症を起こしますので、
早目に除去する必要があります。

歯石除去後、
ご家庭ではブラッシングをしっかりと行い、
なるべく歯垢を歯石にしないよう心がけてください。
その上で、
定期的な検診(3〜6ヶ月に1度)で、
歯石を除去することで、
歯周病はかなり予防できます。



初診・再初診の患者さんなどで、
歯石除去を最初に行うことがあるのは、
きれいにした状態で、
改めて歯の現状を拝見したいからです。

*歯石除去後、
一時的に知覚過敏の症状が出るケースがあります。
それは、それまで歯の周りにべったりと付いていた物(歯石)が取れたので、
そのベールがなくなり、
過敏になっているだけです。
だんだんと治まってくる場合がほとんどです。
ご心配でしたら、御相談ください。


*歯石をとった後、
何だか歯茎が痩せたように感じられる方がいらっしゃいます。
それは、今まで歯石の影響で歯茎が炎症を起こしていたからです。
痩せたように思われる状態が、
実は歯茎が引き締まって、健康になった状態なのです。
健康な歯茎は、
歯と歯の間部分がとがった形になっています。
赤く充血したようになって膨らんでいるような歯茎は、
炎症を起こしている状態なのです。