予防歯科 治療説明

お尋ねします。
お食事の際に使われた食器は、
洗っていらっしゃいますか?

・・・・「当たり前です」というお答えだと思います。

食事の際に汚れがつく、という点では、
食器も歯も同じ条件なのです。
しかも、歯のほうが形が複雑で、
汚れが入り込みやすい作りになっています。。


もちろん、唾液には洗浄効果もありますが、
現在の料理にみられるような油や糖分の成分が多いものは、
やはり自浄効果だけではきれいになりません。
(カレーの鍋を洗うのが大変なのを思い浮かべてください)

食器をスポンジなどで洗い、
取りにくい部分の汚れなどは小さいブラシを使ったりしますね。
(水筒のパッキン部分や急須の注ぎ口などが当てはまります)
それと同様、歯の生え方に応じて、
歯間ブラシ、臼歯用ブラシなどを使い分けていただく
ことをお勧めしています。
普段のブラッシングで取りきれていない部分の汚れは、
どんどんたまっていき、自然にきれいになることはないからです。

汚れがたまりにたまってから綺麗にしようとすると、
時間も労力も必要になります。

逆に、日々、こつこつと習慣づけていくと、
そういった事もなくなります。

ブラッシングはそれぞれのお口の状態によって、
最適な方法は異なります。

歯の生え方、歯茎の状態により、
患者さん一人一人に合ったブラッシング方法をお教えしております。

歯磨きを頑張ってしていらっしゃる方の中には、
力の入りすぎにより、
歯茎が傷ついたり、歯の表面が削られてしまっているケースもあります。

また、歯磨きの仕方がむらがあり、
左右どちらかが不十分だったという方もいらっしゃいます。
人には利き手があるということから、左右対称に磨くことは難しいのです。

歯磨き粉も最近は高機能なものが販売されていますが、
歯磨き粉の泡や刺激によって、長い時間磨くことは難しいです。
口がアワアワになってしまうし、ひりひりしてくる事もありますよね。
歯磨き粉なしでしたら、入浴中に湯船につかりながら、とか、テレビを見ながら、という時間に、
15分〜20分磨くことも苦ではないのではないでしょうか。

正しいブラッシング方法で、
充分な時間磨けば、歯磨き粉は不要とも言えます。
(私の考えとしては、歯磨き粉は嗜好品です。)
口がすっきりする、清涼感が得られる、という面では利用価値はありますが、
汚れを落とす目的では、やはり正しいブラッシングに勝るものはありません。

正しいブラッシングは、
一度覚えてしまえば、
一生使える技術となり、
貴方の体を守ってくれます。

どうせ同じ時間、歯磨きのために使うのでしたら、
どうぞ効果のある、有意義な時間にしてください。




・・・技術とともに、道具も大切です。
  当院では、口内環境保全のために最適と思われるブラシを揃えました。
  お使いの方には、市販品より長持ちする、汚れ落ちがよい、と好評です。
   (とてもシンプルな形ですが、ブラシの毛質がとても良いのです)
  
  ブラシの先が開いてきたら、お取替え時期です。
  せっかくのブラッシング技術でも、
  開いたブラシで行うと、肝心な部分には毛先が当たらず、
  歯肉を傷つけるだけです。
  裏側から見て毛先がはみ出して見えたらお取替えください。